読書感想『燃えよ剣』
実は今回、初めて司馬遼太郎作品を読みました。
面白かったです。
超有名作品なので、初めて司馬遼太郎作品を読んだ私ごときがつらつら語っちゃいけないような気がします。
物語が女性の夜這いに行くというシーンから始まるなんてびっくりですよ。
それから始まる喧嘩、新撰組の誕生、池田屋襲撃ぐらいまでは新撰組の青春時代なのか面白く読めたんですが、土方さんの最期を知っているのもあって、その後は読むのがしんどかったです。土方さんの周りの人間がどんどん亡くなっていくのもしんどかった。
読んでいて土方さん以外に、沖田総司のことも気になってしまいました。土方さんと沖田くんの掛け合いがおもしろかった。
続きを読む
幕末を知りたくて読書再開しました。
今週のお題「読書の秋」
数年ぶりに読書習慣が復活しました。
最近、幕末の歴史書や小説を読んでいます。
きっかけは幕末に活躍した史実をもとにしたキャラクターにはまったからです。
(はまったキャラクターが誰なのかはブログ内では何度も書いているのですが、ここでは割愛します)
今放送されているドラマ『西郷どん』にはまって…と言えないのが二次元オタクの悲しいところです。
けれどそのキャラクターにはまって史実ではどうだったのか知りたい、情報が欲しいという思いで、その人物のことをまとめてある歴史書を手にとりました。こういった本を読んだのは、初めてだったかもしれません。
最初はその本を読めば満足するかな…と思っていたのですが「もっと活躍しているところ見たい!」という欲求が生まれ、史実を知った後、フィクション小説も読みました。
今まで時代小説は進んで手に取ろうとしていなかったので、自分で自分にびっくりです。
そうして読んでみたのですが、史実通りの最期を迎えるとしても書き手によって史実ではわからない部分が補ってあったり、歴史書では知ることのできない心情が描かれているのがおもしろいです。
また幕末という時代がどういった流れだったのか、その当時の人々はどういった風潮の中生きていたのか……幕末の知識は教科書レベルのことしか知らないしその知識も忘れかけていたので、それを詳しく知りたいために本を読んだり、
そういえば龍馬も全然知らなかった…と、坂本龍馬についてまとめた歴史書も読んでみたり、
司馬遼太郎先生の小説、今回初めて読みました。
土方歳三が主人公のこちらの小説、龍馬から見ると立場逆じゃん!と思うのですが、幕末関係の本を読んでいくと自然に新撰組も気になってしまったので…。
幕末関係の本を読み進めるきっかけは、二次元のキャラクターにはまって史実はどうだったのか知りたい…というだけだったのですが、こんなに手に取る本の範囲が広がるとは思いもしませんでした。
二次元のキャラクターにはまったことがきっかけになって、読書という世界の中でも今まで興味のなかった分野に手を付けています。時代小説しかり司馬遼太郎先生しかり。
今まで自分が読もうとしてこなかった本たちはなかなかおもしろかったです。
私は歴オタではないし、今まで歴史を舞台にしたゲームやアニメを見てきてもそういった方向にはまったことはなかったのでこれからも無いだろうと思ってきましたが、何が起こるかわからないし、何にはまるのかわからないものでした。自分でも不思議です。
今年の読書の秋は、自分の世界が広がったような気がしています。
読書感想『雨に添う鬼 武市と以蔵』
【とうらぶプレイ記録】謎の監査官に会いに聚楽第へ出陣した。
(色々ネタバレあります)
刀剣乱舞を再開した。
1109年ぶりに再開した…と適当に数字を並べて、とても久しぶりに手を付けた…という風に書いてもいいのだけど、正直に答えると巴形薙刀が初めて実装された時の鍛刀キャンペーンのとき薙刀レシピをぶん回して、五回岩融が出て心が折れて辞めて以来だ。
あと薙刀レシピの数字を合わせ続けるために、カチカチとクリックし続けるのを毎日1時間以上続けていたのも、心が虚無に支配された原因だった。手首も痛かった。(現在は鍛刀画面を開くと前回入力したレシピがそのまま残ってくれる仕様になっていた)
検非違使実装前ぐらいに審神者になったから、初期からやっていたと言ってもいいんじゃないだろうか。そして私は毎日コツコツ続けていた審神者業を引退したのだ。
続きを読む
読書感想『太陽と乙女』
私が初めて読んだ森見登美彦氏の本は、母が図書館から借りてきた『夜は短し歩けよ乙女』だった。ハイカラな表紙のハードカバー本を読んでいる母が突然笑い出していたのだ。
一体どんな本なんだと自分も読んでみたら、私も笑ってしまってその不思議な世界にどっぷりとはまってしまった。独特な小気味の良い文章は、文字を読んでいるだけで笑えた。それから『太陽の塔』『四畳半神話体系』『有頂天家族』…と森見氏の他の本も手を伸ばして言った次第です。
唐突な思い出話は止めて、今回読んだのは森美氏のエッセイ本。
色々な媒体で掲載されていた「エッセイ全集」ともいうべき本で、読んでいてなかなかのボリュームがあった。一つ一つは短くても濃度が濃いのでさっと読み終えることができない本だった。
作中でも「毎晩ちびちびと読んで、疲れたらやめるべきである」と書いてあったけど、実際そういう風に読んでいた。一気に読もうとしたら疲れて、そうなっていた。
エッセイ本だけど小説の時の文体で書かれたあったので、読んでいるこちらは小説を読むときと、特に腐れ大学生作品を読んでいた時と同じノリで読めた。
特に興味深かったのは森美氏の著書の裏話が書かれていて、『太陽の塔』は森美氏の大学時代クラブで出会った友人がモデルで、『四畳半神話体系』の『小津』もクラブにモデルの人物がいるという。マジか。こんな人間が世の中にいるのですか。世の中って広いなあ…。
そこで私が思い出したのは、高校時代の現代文の先生で京大出身の先生だった。その先生が授業中たまにしてくれる京大のぶっとんだ京大生の話が面白くて、京大って変人が多いんだな~と思って聞いていた。
森美氏の周りが変人なのか。京大生が変人なのか。その変人のなかのさらに変人なのか。よくわからない。
他にも大学時代のこと、生い立ちや家族のことペンネームの由来、小説の創作の話なども断片的に語られていて、この面白い小説はこうやって作られていたのかとほんのちょっと知ることができた。あと体調不良、スランプにもなられていたようでそちらも回復してよかった。
小説を読んでいるだけじゃ知ることができなかった。森美氏のことが少しわかっておもしろい一冊だった。