アニメ感想『宝石の国』
前々からネット上で「宝石の国、おもしろい」という書き込みをチラチラと見たことがあったから名前だけは知っていて、話が気になるからアニメを見てみることにした。
面白かった度(個人の感想です) ★★★★★
(1) 不思議な世界観
遠い未来、僕らは「宝石」になった。
というキャッチコピー通り、詳しい説明を省くと、人が絶滅した遠い未来、宝石たちが人型生命体になって、彼らを狙う月人と戦うという話。
(人型の宝石…と聴くと、聖剣伝説LOMの球魅を思い出してしまった。好きだったなあ、球魅編…)
登場人物たちが宝石という設定がおもしろかった。
宝石だから不死。性別もない。一人一人硬度が違う。
でも衝撃を受けると体が砕けてしまう。砕けた欠片を集めてつなぎ合わせたら、元に戻る。
「へえ~、便利だね~」と初っ端思っていたけど、そうじゃなかった。
宝石たちが自分の体が砕けることに痛みを感じているかどうかはわからないんだけど、見ているこっちが痛々しく、「やめてあげてよう!!」と思うこともしばしばあった。
だけど、痛々しくも、宝石たちが砕けるシーンは美しかった。
(2) 作画すごかった。
語彙力が無いから、すごいとしか書けないけど、作画すんごかった。
宝石の国はフルCGアニメで作られていたんだけど、あんまりCG臭さ(…ヌルヌル動くみたいな…自分で書いておいてうまく説明できない…)があんまり感じられなかった。
「人みたいに見えるけど、やっぱり石なんだ」って見ていて、感じたんだよね。質感?なのかな。石っぽさを感じた。CGならでは、なのかもしれない。
戦闘シーンもさることながら、宝石が砕け散るシーンは綺麗でした。というよりもアンタークチサイトが砕けるシーンが美しすぎた。
(3) キャラクターについて。
主人公のフォスの成長が痛々しかった。
足を無くし腕を無くし、別のものでつなぎ合わせて、脆かったフォスは強くなっていくんだけど、その成長が切なくて見ていて痛々しかった。
文字通り、フォスフォフィライトの部分が少なくなっていくにつれ、性格も変わっていくんだけど、それが痛々しい。役立たずだったけど本来のフォスもいいところあったはずなのに、それが無くなってしまったみたいでなあ…。月人が自分たちを攫いに来るという過酷な環境だから、成長しないといけないのは、仕方ないと言えば仕方ないけど…。切ない。
12話終わったけど嫌いなキャラはいなくて、みんな可愛かった。
ダイヤかわいいし、アンタークかっこいいし、ボルツの「兄ちゃん」呼びはやばいし、イエローお兄さま!、パパラチア…!
最終回のシンシャの赤面を見て、彼がヒロインだと確信した…。かわいい…。
(4) 最後に
現在雑誌連載中の作品だし、1クールアニメだから仕方ないけど、謎が謎のまま終わっちゃった。でも最後は、フォスとシンシャの会話、今のフォスと昔のフォスの対比できれいに締めくくられていたように感じた。
うう、続きが気になる。漫画読んでみようかな。