ポプテピピック最終回見た。今期の覇権アニメはクソアニメだった。
ポプテピピック、最終回まで見た。
…まさか、最終回に蒼井翔太が実写で出てきて、ポプちんとピピ美ちゃんをBADENDから救ってくれるなんてね…。
こんな最終回予想できるわけないだろ! 字面からしておかしいだろ!
個人的面白かった度:クソアニメ。
「すまねえ…おそ松さん…うまるちゃん…ッ。おめえらと覇権争いがしたかった…」
と過去にネタがあったポプテピだけど、安心しろ…お前が今期の覇権だ…と言いたいぐらい、このアニメは話題になっていた。
ツイッターでは毎回トレンドにポプテピ関連のワードが乗り、ニコ動では毎話ミリオン達成してしまっていた。顔の短いヤツと顔の長いヤツのパロイラスト、たくさん目にした。
とある一視聴者である自分も、深夜なのでリアルタイムで視聴はしなかったが、次の日の朝、朝ごはんを食べてすぐに録画したポプテピを視聴してしまっていた。なぜかというと、ツイッターを開けばトレンドにポプ子とピピ美を演じた声優さんの名前がすでに乗っているので、ネタバレになってしまうからだ。ポプテピで声優クイズをしていた自分は、答えを聴くと楽しみが半減してしまう感じがした。それぐらい、今回の声優さんは誰だろうという興味が大きかった。
朝一でポプテピを見た後はツイッターを開き、他のポプテピ視聴者の呟きを見て、ネタの答え合わせ。さらにニコ動でコメント付いたものを見る…というのがこの3か月の日曜の流れだった。
アニメはリアルタイムで見ずに録画勢で貯めてみていた自分だけど、このクソアニメはすぐに見てしまっていた。
このクソアニメのおもしろさの一部は、ライブ感、リアルタイム感にあったと思う。
アニメが終われば、誰かが元ネタを呟き、声優ネタを呟き、だれかが大喜利をする…。ニコ動でコメントを見るのも一体感があった。ポプテピの動画は昔のニコ動みたいに盛り上がっていた感じがした。
ネットを盛り上げたポプテピだったけど、まあ、ネットを意識して狙ってやっていたんだろうなあ…。
今までたくさんアニメを見てきたけど、こんなアニメ初めて見たと言ってもいいだろう。
OP詐欺、ED詐欺、ギリギリなパロ、逆作画崩壊…と色々と視聴者を騙してきたアニメはぼちぼち見てきたけど(銀魂とか)、30分アニメですぐに再放送するアニメなんて無い。毎回声優を変えてくるアニメも見たことがない。AC部挟んだアニメ見たことがない。
というか、ポプテピにEテレ感を感じたのは私だけだろうか。ストップモーションアニメあり、名曲をパロった歌あり、一発で印象に残るAC部あり…。EテレでAC部に慣れていたから、ボブネミミッミに対し「生理的に無理!」とは思わなかった。本気のエイサイハラマスコイ踊り好き。
個人的には、このクソアニメは他のアニメの存在感を喰ってしまった感がある。
他の人は違うかもしれない。けど、私のなかではそうだった。
このクソアニメ、妙な中毒性があり何度も見返してしまうのだ。特に声優さんの演技を何度も聞き返すために。大御所声優のセルフパロ…。
よって、他のアニメを見るのどうでもよくなり、おろそかにしてしまっていた…。
恐ろしいアニメだった。
一時の熱にうなされて、このアニメのこと語りたいような感覚だけど語れない。
このアニメのパロの元ネタ、全てわかった人がいたら本当にすごいと思う。ネットの細かいネタからあぶな~い時事ネタまでこっそり仕込んである。ということが有志のネットの書き込みでわかったぐらいだ。
私だってアニオタ歴が長いから、一部のパロの元ネタも知っていたけど「言われるまで気づかんわ!」ってネタが多いし、知らないネタも多かった。ある意味アニオタ的な教養…もとい、オタク的な知識が深くないとついていけないアニメかもしれない。
もしアニメあんまり見ない人から「へえ~アニメ好きなんだ。どんなアニメ見ているの?」って聴かれて、「ポプテピピックおもしろいですよ!」とは答えられない。そしてアニメ視聴してくれて「エイサイハラマスコイって何?」って訊かれても答えられない。こっちが聴きたい。
作者の頭のなかってどうなっているんだろうなあ…。
ともあれ、今期のクソアニメは終わった。
「たのしー!」と言っていたフレンズたちが、中指をたてるようになり「こーろーすーぞ♪」とハミングするようなアニメは終わった。
終わったけど、アニメ史に、人々の記憶に刻まれてしまった感がある。
さまざまな被害者を出したクソアニメだったが、最大の被害者は蒼井翔太氏だった。諸悪の根源はキング。
彼はきっとこれから、アニメ界に数多に存在するループモノアニメを、登場するだけで鬱展開を打破し、ハッピーエンドに導かせる救世主になっていくんだろう。