インドア日記

ひきこもり系オタクのアウトプット置き場。アニメ、ゲーム、読書感想など。思いついたことを書いたりしています。

『Fate/EXTRA Last Encore』についていけなかった人の独り言。

 これは『Fate/EXTRA Last Encore』(略してラスアン)についていけなかった、ゲーム既プレイ勢の独り言です。愚痴っぽいです。

 自分が感じたことを書いていっているだけなので、ラスアンを面白いと感じている方を否定するものではありません。

 また書いている人はアニメを何度も見直していないので間違っているところがあっても、温かい目で見てください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

yuzuponnz.hatenablog.com

 

 以前、ブログ内で上記記事を書いたので、問いかけに対する答えを書いておかないといけないかな~と思って、キーボードを叩いております。

 

 答えとしては、ついていけなかったです。

 

 変質した月の聖杯戦争、変質したキャラクターたちを見ているのがしんどく、眉間にしわを寄せながら見ていたアニメでした。 

 EXTRAのアニメ化が決定した時、ゲームプレイ勢の自分は、原作者が関わっているからアニメも変な改変入らないだろうと安心していたのですが、蓋を開けてみれば、改変ってレベルじゃねえぞというぐらいの別物でした。

 (奈須きのこが嘘つき星人だっていってもさ、Fateの他アニメ化作品見ていて、全く別物になるなんて思わないじゃないですか…。)

 

 そして出来としては、正直にいって期待外れでした。

 3話までは「どうなるんだろう」とドキドキしていたのですが、見続けていくにつれモヤモヤが募るばかりでした。

  アニメ放送は一旦終わり7月から続きをやるらしいので、全体としての感想はまだ早いのですが、多分残りの話を見ても今までの評価は覆らないだろうと思い、独り言をぶつぶつと述べていきます。

 

 

〈よかったところ〉

・OP曲、ED曲。特にED曲が好きです。

・EDのイラスト。

・ワダアルコイラストのキャラが動いているところ。

・シンジの話。株があがったシンジ。

・ザビ子に声が付いたこと。ナイス配役だと思っています。

 

 

〈モヤモヤしたところ〉

・全体的に描写不足。

 公式HPで用語説明をするならアニメのなかでしてほしかった。尺がないから無理だったのか。

 

・キャラクターの扱いが雑。

 ハクノくんと会話もなく倒されたダン卿。喋らなかった書文先生。岸波白野となんか因縁あったっぽいけど特に説明無く殺人鬼として終わったユリウス。なんでユリウスデッドフェイス持っているの? など。

 キャラクターが説明を喋らされていた感じがした。

 敵マスターの主従の絆もEXTRAの良さだったのに、特に描かれていることが無かった。

 それにアニメオリジナルキャラクターの尼里ミサオの存在が「どうして出した?」レベルに活躍することなく消えていて、メタ的な意味でも余りものになってしまったのが可哀想。

 

ラニとリンのヒロイン格差。

 extraマテリアルで、奈須きのこは「凛はFateの顔役、ラニはEXTRAの顔役」と言っていたのに、作中でラニは三回も殺されてる。なんでさ…。

 凛は他媒体で活躍沢山しているから、ラニを活躍させてもいいんじゃないかと思った。

 

・岸浪ハクノが好きになれない主人公だった。

 こちらももう少し心理描写があれば、好きになれたかもしれない。

 心理描写があまりなかったので、彼が何を考えているのかわからなかった。

 どうして「月のすべてが憎い」といっていたのに「希望をもって空にあがりたい」と思ったのか。「岸波白野の生まれ変わり」だと思いたかったのかわからなかったし、またそのセリフが出てきたのも唐突に感じてしまった。

 原作ゲームでは主人公は敵マスターとの戦いでも成長していくのに対し、ハクノくんは敵マスターをあっさり倒してしまって対峙しておらず、成長シーンがとってつけた感があり、感動できず薄っぺらく感じてしまった。

「岸波白野」ではなく彼女の要素を持った、生者への憎しみだけで構成された死の総体(公式HPの説明文より)。という設定は別にいいんだけど、どうして「岸波白野」と同じ魂なのかわからないし、同じ魂とは思えなかった。 

「岸波白野」と同じ魂なら、シンジを倒した後は彼の死を悼んで泣いてほしかったし、ユリウスを救ってあげてほしかった。

 

・デッドフェイス

「これ、いらなくない?」と感じてしまったチートアイテム。一体何なのか、作中の説明を聴いてもよくわからなかった。岸浪ハクノが死者たちのコードキャストを自由に使えるなら、いらなくないかな…。岸波白野は最弱でサーヴァントを信じて前に進むことしかできないのに、ハクノくんはチート感満載で、外見が同じな分「うーん…」と感じずにはいられなかった。

 デッドフェイスで無双するよりも、サーヴァント同士の戦いを見せてほしかった。

 

・セイバーのデレ。

 ぶっちゃけ、かわいいだけな感じがした。

 どうして最初からハクノくんにデレているのかわからなかった。(前のマスターの生まれ変わりと感じていたみたいだけど、見ている側としてはそう思えなかったので)

 原作の凛々しいセイバーも見てみたかった。もうきのこはデレデレしたセイバーしか書けないのかな…。

 

  他にも色々と。

 

 

 EXTRAのアニメという以前に、アニメとしておもしろいかと聴かれると、私は合わなかった。つまらなかったという感想になりました。

  私がついていけないと感じたことは結局のところ、

 

 ・尺不足なのか、説明不足、描写不足。

 ・チート能力持ち主人公。主人公が特に何もしていないのに、ヒロインから好かれるというハーレム要素あるように見えた。

 

 ってところでしょうか。やっぱり丁寧に説明してくれたら、ついていけたかもしれないです。

 シャフトにFateは合わなかったんだ、という意見もネットでちらほら見たんですけど、私はシャフトはいい仕事していたと思うんですよね。霊子虚構空間っていう、リアルとは離れた電脳世界の話ですし、シャフトの映像美は合っていたんじゃないかと思うんです…。ただ、変な間とかいらんからぎゅっとつめてもっと会話してくれよとは思いました…。

 戦闘シーンのあっさりさは擁護できないですけど、それよりシナリオがしっかりしているほうが個人的には大事だと思っているので。

 ラスアンシナリオは、アニメ向けではなく小説向きだったという意見も同意見です。奈須きのこはアニメ用に原作本を書いて、それをアニメに落とし込んだという話を竹箒日記で読みました。確かに地の文が必要だったかも、と感じたんですが。

 それでもなあ…。これアニメなんですよ…。アニメとして世に出てきたんですよ。

 

 このラスアン、

 ① 岸波白野の戦い(ザビ子とネロとの戦い。月の聖杯戦争。原作とは似て非なる話)

 →② 何らかの事件があって、ムーンセルが変質。

 →③ 岸浪ハクノの戦い (アニメ本編。変質した月の聖杯戦争)

 という、①という下地があっての話で、元々のEXTRA世界観にさらに説明が必要な話になっているんですよね。(間違っていたらごめんなさい)

 素人目線ですが、これ1クールで落とし込めるの? 説明きちんとできるものなの?

 結果として、一視聴者である自分は説明不足を感じてしまいました。ありす回のみならず全体としてフワフワしているように感じました。

 

 私としてはこんな説明不足のフワフワとしたよくわからんアニメにするなら、どうして原作シナリオをそのままアニメ化しなかったんだろう、という気持ちでいっぱいになりました。

 

 作り手のことを考えていない見ている側の、さらに素人の意見だっていうのは承知していますが、ラスアンはもっと尺が必要だったと思うし、尺が無いのなら、与えられていた尺に収まる話にしてほしかった、です。

 つまりなんで尺不足なのに、こんな元のゲーム以上に説明が必要な、多重構造の話にしたんだろうと思わずにはいられなかった。

 初見はEXTRAの世界観やシナリオ知らないからわけわからないだろうし、ゲームプレイ勢もわけわからない(これは、考察が苦手な私だけかもしれないんだけど…)。キャラが変わっているからしんどい。プレイヤーが操作してきた、思い入れのある主人公からして別人。

 そしてキャラをこんな目に合わせた原因はまだ明かされることなく、7月まで待たないといけない…。視聴者残っているんだろうか。

 ……このアニメって、誰得?

 

 私がEXTRAが好きだったのは、

 主人公とサーヴァントが、段々信頼しあっていく過程。自分のサーヴァントと一緒に敵を倒していくこと。

 主人公の成長。サーヴァントを信じて前に進んでいく主人公。

 敵マスターとサーヴァントの絆。

 などなど…。他のファンの人も同じようなところが好きだったんじゃないかな、と思うのですが、ラスアンはEXTRAのこういう素敵なところがちゃんと描写されていない気がしました。

 原作者きのこは、ファンのこと考えてくれなかったのかな…。人気を支えてきたファンのことなんだと思っているんだろう…。

 と、おもしろいなら別に好きなようにやるのはかまわないのですが、そう思わずにはいられませんでした。

 

 

 

 ラスアン見るのがつらいので、さっさと終わってほしいというのが本音なのですが、7月まで待たないといけないのが悲しい。

 だったら見るなよという意見もごもっともなのですが、EXTRAシリーズが好きだった一ファンとして最後まで見届けなければいけないと思っております。