映画感想『レディ・プレイヤー1』
先に一言いいですか?
「俺はガンダムで行く」って言ってた少年は主人公じゃないじゃん!!!
びっくりした。
CMで「俺はガンダムで行く」って顔面アップで宣言するシーンが、バンバン流れていたから、てっきりこの子が主人公だと思っていたのに主人公じゃなかった。森崎ウィンくんは主人公じゃないのね。
ネットの評価は高かったし、見る人が見たら「すごい面白い!」となるのかもしれませんが、私個人としては「普通に面白かった」枠でした。
なのでこの感想はちょっと辛口になっております。
ストーリーは王道で「現実世界では貧乏なウェイドが、仮想現実オアシスのゲームに参加して試練に勝ち続け、悪の会社の妨害に合いながらも、仲間と共に優勝。リアルで資産と彼女をゲットする」と……簡単にまとめるとこうなります。
冴えない少年が冒険を通じ、成長する…という王道ストーリーですな。
そういう王道ストーリーであるのは別にケチはつけませんが、正直「おおっ」と思ったのは、映像の美しさや迫力などの映像美、色々なサブカルネタが盛り込まれている点ぐらいでした。
そのサブカルネタも私もオタクの端くれなのでわかるといえばわかるんですけど、世代ではないので「おお! 金田のバイクだ!! デロリアンだ! ガンダムだあああ!!」と熱狂するほどの思い出が無いんですよね。
AKIRAもバックトゥザフゥーチャーも大きくなって名作だからという理由で見て「面白かった。さすが名作だ~」と感想を持っていて好きな作品に入りますが、当時の熱というものを感じていないので、レディプレの中で出てきても「やりやがった! スピルバーク!!」とはならなかったんですよ。
せっかくガンダム登場させたなら「たかがメインカメラをやられただけだ!」のシーンもパロってほしかったなあ。
あと私が見た限り賛否両論になっていたラスト。
フランクに書くと、
ネトゲを通じて資産と仲間そして彼女をゲットしたネトゲプレイヤーが、勝ち組になった途端「リアル大事だから!」と運営するネトゲに週2の休みを入れたことを説明しながら、彼女とイチャイチャして終わるというもので…。
「お、お前、それは、ネトゲ廃人に後ろから刺されるヤツだから……」
という感想を持ってしまいました。これは「否」寄りなのかな…。
別に「リアル大事!」なんてクソだ! ……なんて叫んだりはしません。私も年をとってリアル大事にしないとな…と思い始めているので。
でも、主人公がリアルの大事さを改めて教わったシーンあったかなと思ってしまったんですよ。
思いついたのは、主人公を守ろうと爆破された住宅街の人が集まってくれたシーンぐらいかな? ネトゲの仲間がリアル主人公の危機を助けてくれたから…? でもそれはネトゲの仲間だしなあ。
ネットを通じて勝ち組になったのに、リアル大事だと言われても…。リアルが辛いっていう人だって主人公以外にもいっぱいいるのに、リアル大事だから向き合えって言われてネトゲに触れられる機会を減らされても…。うぅ~ん。
なんて思ったりしました。
ちょっと私はレディプレの面白さを理解できなかったです。
でもネットを見てみると映画の評価は高く、面白さを解説してくれている感想はいっぱいあるので、面白いと思った人はいっぱいいるんだと思います。
ちょっと寂しい。私も「おお――!」と盛り上がりたかった…。
それはそれとして「俺はガンダムで行く」ってセリフ、正直、私も使ってみたい。
どこかで「俺はガンダムエクシアで行く」って言いたい。かっこいいもん。