インドア日記

ひきこもり系オタクのアウトプット置き場。アニメ、ゲーム、読書感想など。思いついたことを書いたりしています。

映画感想「ダニー・ザ・ドッグ」

ダニー・ザ・ドッグ(字幕版)

 

 悪徳高利貸しのバートに首輪をつけられ犬として育てられたダニーは、ある日、盲目のピアノ調律師のサムと出会う。

 倒れていたところをサムに助けられたダニーは、サムと彼の娘のヴィクトリアと共に暮らすようになり人間性を取り戻していく。しかし、死んでいたと思っていたバートが生きていたとわかり、再び彼の元に戻らざるを得なくなり・・・。

 あらすじとしては、こんな感じ。

 長らく本編は見たことがなかったんだけど、「首輪をつけられ犬として育てられた殺人マシーン」というあらすじが自分の厨二心のツボをついて、見たことがないのになぜか覚えていた映画。その映画をとうとう見ることが出来た。

 

 

 正直、ツッコミを入れたいところがないとは言えない。

 映画の冒頭、バートが襲われていても命じられていないから助けないダニーの姿を見て、「命令が無いと動けない」という説明をしているんだろうけど、そんな戦闘員を連れているバートはどうかと思うし、その後倉庫で「ランプが光ったらすっとんでこい」とバートはダニーに命令するんだけど、結局ダニーはサムと出会ってピアノにかまけてしまいランプを見逃してしまい、バートのところに行くのが遅れ彼はボコボコになっているので「犬として育てたの失敗してない? 普通に人として育てた方がよくなかった?」と思ってしまった。

 このダニーの飼い主のバート(とその手下)、冒頭からボコボコにされるわ、報復喰らって、乗っていた車をトラックに衝突され銃撃されるわ、中盤ダニーが車の中で暴れて車が横転するわ、何度も大変な目に遭っているのに生きている。「不死身かよ!?」とツッコミを入れたくなった。

 ほかにもダニーを助けたサムが彼を病院にも警察にも連れて行かなかったところとか、あの街の治安どうなっているんだよ、とか何でバートはあんなにダニーに執着しているのとか、植木鉢で殴られたバートはどうなったの・・・とか。

 こう上げたらツッコミどころがまああると言えばあるんだけど、そんなあら探しよりも「感情のない獣のような人間が優しい人たちに触れて、人間性を取り戻す」というストーリーの一本筋が自分の中では上回り、いい映画だったな・・・と思いました。

 

 

 ダニーは冒頭、命じられ首輪を外されたら殺人マシーンのように戦うのだけど、命令されていない首輪をしている状態の彼は、困り顔している犬のようだった。目尻を下げて上目遣いしているような顔。おわかりいただけるだろうか・・・。

 見た目はおじさんなんだけど、ジェット・リーの演技により、ダニーが無垢な少年に見える。本当に。

 飼い主のバートから離れ、一般人の世界で人の優しさに触れ、最初は犬のように怯えていたダニーだけど段々と明るい表情を見せてくれるようになる。人を傷つけるのを嫌がるようになり、バートと戦うようになる。

 その過程が良くってね・・・。自分の中では好きな映画でした。