インドア日記

ひきこもり系オタクのアウトプット置き場。アニメ、ゲーム、読書感想など。思いついたことを書いたりしています。

仮面ライダージオウの電王編を見て、生きていてよかったと思った。

 

 

仮面ライダージオウ」の電王編を見た。生きていてよかったと思った。

 なんでかというと、ジオウの電王編が「電王」だったからだ。昔リアルタイムで見ていたときのドキドキ感をまさかまた味わえると思わなかった。

 ありがとうジオウ。

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【読書感想】『姑獲鳥の夏』 ★★★★☆

 

姑獲鳥の夏 (講談社ノベルス)

姑獲鳥の夏 (講談社ノベルス)

 

 

  前回『魍魎の匣』を読んで「これめっちゃすごい…。なんでもっと早く読んでおかなかったんだ…」と読んで脱帽してしまったので、シリーズの第一作『姑獲鳥の夏』を読んでみた。

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【読書感想】「武市半平太伝」

 

新装普及版 武市半平太伝

新装普及版 武市半平太伝

 

 

 岡田以蔵にはまって以来、史実の情報を調べたり幕末の本を読んだりしてみたけど、今回は岡田以蔵の師匠である武市半平太の本を読んでみることにした。

 

 

 岡田以蔵が主人公の小説だと、身分が低く貧しい以蔵を差別するような嫌な奴として武市半平太が描かれているものもあるけれど、

 この本を読んでみると史実では、武市半平太という人は冷静沈着、真面目、誠実であることがうかがえ、正々堂々正面突破が主義のような人であったらしい。それに加えて趣味人として絵画をたしなんだり詩を読んだりと、文化的な教養を持っていた人のようだ。けれど音痴だったとか…。

 そして愛妻家でもあり、獄中でも妻・富子を気遣う文を出している。

 …すごく、できた人だ…。

 他の志士から「西郷隆盛に似ている」と言われていたようで、彼を慕う人間は多く、投獄されてからも牢番を心服させるほどだったみたいだ。すごいなあ…。

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【読書感想】『魍魎の匣』★★★★★ もっと早く読んでおけばよかったと後悔するほど面白かった。

 

文庫版 魍魎の匣 (講談社文庫)

文庫版 魍魎の匣 (講談社文庫)

 

 

 京極夏彦作品は、ちょっと手を出すのをためらうような分厚いイメージと小難しそうなイメージがあり、今まで読もうとは思わなかった。

 けれど以前同じ作者の「書楼弔堂シリーズ」を面白く読めたので「自分は京極夏彦の作品を読めるんだ!」と謎の自信(?)が湧き、有名な百鬼夜行シリーズを読んでみることにした。

 本当はシリーズ第1作の「姑獲鳥の夏」から読んだ方が良かったかもしれないんだけど、アニメや映画のメディアミックスで名前だけ知っているこちらの作品から読んでみることにした。

 

 

 読む前は本の分厚さに「こりゃあ読み終わるのに二週間ぐらいかかるかもしれん…」と自分の読書スピードを鑑みて危惧しながら読んだけど、事件の真相が気になりすぎて、3日ぐらいで読んでしまった。

 一気読みしたいぐらい先が気になったけど、物語のボリュームが大きく一気読みできなかった。もどかしかった。そりゃこんな分厚くもなると納得。

  いやあ…すごいものを読ませてもらった…。

 

 

 読みにくいかな…と思っていたけど、私は意外と読めた。

 びっくりしたのは、小難しいイメージとは別にキャラクターがみんな個性的だったということ。だからキャラクター小説としても面白かったのは意外だった。

 もちろんキャラクターだけでなくて、作中起こった事件の連鎖具合は読んでいて「そうくるか~」と唸ったし、イメージ通り探偵役のもちろん探偵役の京極堂の説明、解釈、考察…などは一度に理解できず頭に「?」を飛ばしながら読んでいたところもあったけど、「なるほどな」と納得できるものもあった。特にどうして個人は犯罪を起こすのかの京極堂の解釈は興味深かった…。

 

 

 京極堂を中心とする個性豊かなキャラクター。

 第二次世界大戦が終わったあとの「戦争」がまだ色濃く残っていた時代。

 思春期の危うい少女たち。あの時代の老いに対する恐怖。神秘的な少女が出てくる。彼女たちの会話にはオカルト用語が飛び交っている。

 タイトルにも入っている「匣」はいろんな場面で出てくる。ものを入れる箱。箱のような建物。精神的な箱。などなど。マトリョーシカみたいに次から次へと箱が出てくる。

 よくわからない魍魎。

 バラバラになった手足が連続して見つかるという事件。

 ラストはどこか90年代(この本が発行されたのが95年だからかもしれないけど)の雰囲気を感じてしまった。

 

 

 何がとは言えないけれど、「全部乗せだ!コレ」と感じた。

 私が高校生の時読んでいたら、間違いなく自分を高二病に叩き落とした一冊の中に加わっていただろう。もっと早く読んでおけばよかった。

 そして今現在読んだ後も、ドハマリしそうな気配が漂っている。

  

 

 鈍器になるような分厚さに、濃厚な物語に、いつの間にか話の中に入り込んでいて読み終わった後は放心状態になった。この分厚さは作中にぐっと入れるほどで、こういうところも人気の一つかもしれないと思った。他のシリーズ作品も気になります。

 

映画感想『ドクター・ストレンジ』 アベンジャーズ見たことない人間が見た、あたまのわるい感想。

 

 アベンジャーズはアイアンマン含めて一切見てない人間です。

 じゃあなんで『ドクターストレンジ』見ようと思ったの?と聴かれたら、エンドゲーム盛り上がってるらしいからちょっと気になるかな…という程度です。

 あとベネディクト・カンバーバッチマッツ・ミケルセンが気になったから…。でも『シャーロック』も『ハンニバル』もちらっとしか見てない…。ただのメンクイだ…。

 

 まあ、ただのにわかが見てみたって話なんですけど…。 

 

 

 カタカナ用語がわからなかった!

 

 

 ごめん。本当にわからなかった。

 これは一連の『アベンジャーズ』シリーズを見ていたらわかることだったのかな。

 私は見ていなかったので、いきなり現れたカタカナ用語たちに情報処理能力が追い付かず「どういうこと…?」と?を飛ばしながら見ていた。気分はファルシのルシがコクーンでパージだった。

 

 

 事故で両手にマヒが残った医者とは聞いていたけど、冒頭のランボルギーニ爆走、山道でわき見運転での事故はめちゃくちゃ自業自得だった。周りにあたられても…お前が悪いじゃん…としか思えない。この事故をきっかけに性格が治る…わけもなかった。

 その後、手を治すためにネパールに行き(ネパールなの?あそこ?)、エンシェント・ワンに弟子入り。魔術を習う。

 スピリチュアルな世界で修行しているのに主人公の傲慢な性格は治らないし、天才医師で頭もいいから魔術の習得も早いし、やっちゃだめだよってことやろうとするし…。お前このままだとダークサイドに落ちるぞって目で見てしまった。

 

 

 これでも年季の入ったオタクなので何となく雰囲気でストーリーはわかったけど、ところどころ『スターウォーズ』が頭をよぎった。

 フォースを信じろってことだな。(違う) ダークサイドに飲まれちゃいけないってことだな。(違う)とわからないカタカナ語スターウォーズに変換して見ていた。カエシリウスはアナキンで(違う)、エンシェント・ワンはオビワンか(違う)…と。ファンの人が見たら怒られそうな感想だ。

 

 

 展開も早いし魔術で別の場所と場所がどこでもドアみたいに空間がくっついているので、気を抜くといきなりシーンが飛んでいた印象があった。敵もいきなり現れた感じがする。

 

 最後はドルマムゥ…見たときは超次元存在だと勝手に定義していた…とループ対決し根負けさせ対話で終了。

 モルドどこ行った?

 作中、あんなにチート魔術を使っていた主人公だったけど、手の震えは治っていないと解釈していいのだろうか? うーん、切ない。

 

 

  映像は見ていて面白く、敵の魔術師カエシリウスが空間を捻じ曲げて道路や建物をぐにゃぐにゃにしていくなかを走っているシーンは迫力があった。

 ラストバトルの時間を巻き戻していく中での戦いも、見ていて面白かった。壊れた建物などが時間が巻き戻っていく中で戻っていくから、その中で戦っていく敵は柱に閉じ込められていくんだよね。映像がすごかった。全体的に映像は綺麗だった。

 でもその映像も『マトリックス』を思い出してしまったかな。

 

 

 …すまん! こんなあたまのわるい感想しか抱けなかった…!! 

 一連のアベンジャーズシリーズを見たことのない人間が「???」となりながら見たという感想なので、きちんと見た人、わかっている人が見たらきっとおもしろいはず…。

 

 

感想『ぼんくら』シリーズ。個性豊かなキャラクターと巧みな構成がすばらしい。★★★★★

 

 

ぼんくら(上) (講談社文庫)

ぼんくら(上) (講談社文庫)

 

 

 面倒くさがりのぼんくら同心、井筒平四郎が主人公の時代劇ミステリー。

  最初、鉄瓶長屋を舞台とした個性豊かな人々が事件を巻き起こす短編集かと思った。

  しかし、それは短編の後の長編「長い影」を読むと違っていることが分かり、先の短編で描かれていた事件は独立しているのではなく、実は影でつながっているのがわかっていく。鉄瓶長屋をたてた湊屋の計画していた通りに物事が進んでいるという事実が発覚していく。

 私は本はのんびりと読む…というかのんびりとしか読めないタイプなんだけど、この本は「どういうこと? どうなるの?」と先が気になって気になって、どんどん読み進めてしまった。読み進めていくにつれて真実が露わになり、点と点がつながっていき頁をめくる手がとまらなかった。

 構成力が、本当すごかった…!

 この物語では、一部例外があるが、事件が起こっても誰かが損をすることが無いようになっている。黒幕の計らいだから。

 しかし読後のなんともいえない感覚はなんだろう。勧善懲悪の爽やかさは無く、黒幕の計画を止めて「めでたしめでたし」という満足感、思い込み・勘違いを晴らしてあげる清々しさもない。

 真実を知ってそれを暴いたところで全員が損をするなら、知った秘密を胸に秘めたほうが丸く収まる。しかし、モヤモヤした読後感を求めていたわけではなかったので、続きが気になって一気読みした分、なんだかな~となってしまった。

 

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映画感想『居眠り磐音』 物語良し殺陣良し松坂桃李良しで見ていて満足できた映画でした。

 

 実は試写会が当たったので数年ぶりに映画館で映画を見に行きました。

 

iwane-movie.jp

 

 試写会に応募するなんてこと自体久しぶりだったのですが、CM映像を見て「時代劇やってる松坂桃李なんかいいなあ…」と応募してしまいました。それでまさか当たったので、見に行きました。

 原作は読んだことは無く、時代小説だからご年配の方が多いのかなと思っていたのですが、私が行った試写会では若い女の子も結構多かったです。皆桃李君狙いだったりするのかな?

 でも見終わった後、後ろの席の女の子が「めっちゃ良い映画じゃん…」としんみり言っていたので「同じく」と心の中で同意しました。

 めっちゃ良い映画でした。

 

 

〈よかったところ・見所〉

①王道ストーリー。

②映画館で見る殺陣は迫力があってかっこよかった。

③豪華俳優陣。皆さん時代劇にマッチしていた。

松坂桃李が良い。

 

 

 ①王道ストーリー。

 

〈あらすじ)とある事件がきっかけで浪人になった坂崎磐音は昼はウナギ屋で働き、夜は両替屋・今津屋で用心棒として働く。

 

 物腰もやわらくのんびりしていてとても強そうに見えない磐音が、相手を切り伏せていく姿はとても王道ストーリーで安心して見れました。磐音が使う“居眠り剣法”がめちゃくちゃ強いんだな。

 過去の事件で許嫁の奈緒と離れて浪人として暮らしている磐音ですが、奈緒ちゃんはどうなるんだと尺的に最後まで触れられないまま終わるのかとドキドキしていました。しかしラストを見てある意味安心、そしてしんみり、胸にじんわり来てしまいました。そのシーンは映像が美しかったです…。

 ストーリーはきれいにまとまっていたのですが、映画を見終わった後は「えー、この後どうなるの?」と原作がめちゃくちゃ気になってしまいました。

 

 

②殺陣が良い。

 

 殺陣シーンけっこうあったんですけど、かっこよかった…。

 映画館で時代劇見るの初めてだったんですけど、迫力がありました。あと剣戟の音とかすごかった。

 私自身映画館で見るよりもレンタル派なのですが、映画館で見るとこういった迫力が味わえるんだな…映画館もいいもんだな…と思い直しました。

  

 ③豪華俳優陣

 

 出演している俳優さんがみなさん豪華でした。あまりドラマを見ない私でも知っている人が多かったです。それに時代劇に浮いている人もいないように見えました。

 

 

松坂桃李が良い。

 

 めっちゃよかった…。

 原作を知らないのですが、松坂桃李くん、役に合っていると思いました。

 磐音の普段ののんびりとした雰囲気もそうなんですが、一転して殺陣シーンになるとかっこいいんですわ…。笑った笑顔はいわずもがなだし「友も愛する女もいない地獄を生きていくのだ」というときの顔もよかったし、はらりと涙をこぼすシーンも…全部よかった…。

 時代劇もいけると思う。もっとやって欲しい。

 

 

 

 ストーリーもきちんとまとまっていましたし殺陣シーンはかっこいいし映像美もあるし松坂桃李良かったし、見て満足ができた映画でした。

  ラストはきちんを終わっていたのですが、やっぱり磐音のこれからが気になるので、いつか続編出てほしいなあ~と期待してます。