2019春アニメの見終わった感想。
もう夏だよ!?
夏アニメも大分話数が進んでいる中、やっと春アニメを見終えました。
厳密にいうと冬アニメの2クール目で春アニメと言えないものかもしれませんが、見終わったアニメの感想ということでお願いします。
1.どろろ
全部が全部良かった…というわけではないのですが、見終わると良作だったな~と思った作品。
百鬼丸が妖怪に奪われた己の体を取り戻す…という設定は原作とそのままなんですが、奪われた器官の感覚が無いのをそのまま描いたというのがすごいと思いました。いや、よく描けたもんだ。
今回のアニメの前にニコニコで旧アニメ版を見ていたんですけど、旧作では普通に喋れていたのに対し今作では声帯が無いため序盤は喋れていませんし、百鬼丸との意思の疎通が全然できていなかったんですよね。
旧アニメ版では本当に「兄貴」という感じだったけど、今作の百鬼丸はお人形みたいでした。そして意思の疎通ができない獣みたいな…。序盤は。
特に序盤は体を取り戻しても「しんどい」展開ばかりで、脚本家は鬼かと思ったりしました。
それでも体を取り戻していって体から得られる刺激、どろろとの交流で百鬼丸も情緒が出てくるようになってその成長に一視聴者はほろりときました。
成長しているなかでも百鬼丸が「鬼」になるか「人」でいるかの狭間を行ったりきつつ、物語のラストはハッピーエンド…とは言い切れないけど希望が見えるようなラストでよかったです。
最終回は色々なことが感じられて、
目を取り戻して初めて見たのは母親の姿ということ。ラスト百鬼丸が旅立ったことを踏まえて、生まれ直しかなと思ったり。
妖怪にすべてを奪われた百鬼丸だったけど、百鬼丸は知らずに多宝丸から母の愛を奪っていたということ。奪い奪われるということ。
母親も多宝丸もいなくなり醍醐の家督を継ぐ長男である百鬼丸が残ったのを見ると、あの親父が百鬼丸の体を妖怪に食べさせなければこういうことにならなかったわけで。色々あったかもしれないけどお前が全部悪いんじゃねえか!と。めぐりめぐる因果を感じてしまいました。
成長したどろろと百鬼丸の再会エピソード見たいなあ。DVDの特典とかにエピソードつけてくれないかなと思ってしまいました。
2.BAKUMATSU クライシス
歴史が改変された幕末を舞台に高杉たちが奔走するアニメ「BAKUMATSU」の2期。
割とツッコミどころのあるトンデモ幕末。ツッコミたいところいっぱいあったけどストーリー的にはまとまっていたかな。
こういっちゃスタッフさんに悪いかもしれませんが、いい意味でのB級アニメだったと思います。ニコニコでコメント見ながら楽しめて、王道ベタ展開でしんどくもなく、たま~に笑う所じゃないのに笑えて、なんだかんだ毎週楽しく見てました。
私は坂本さんと行動を共にする岡田以蔵が気になっていたんですけど、史実で言われている天才的な剣術を見ることができなかったのはちょっと残念。
ラストは3期の伏線かと思ったんですけど、ニコ動のコメント見ていたらゲーム版「幕末恋愛カレシ」に続く表現だったみたいです。三期無いのか~。
3.進撃の巨人
しんどい
めちゃくちゃ面白いかったけど見る覚悟が必要だった作品。
どうしてしんどいんだろう…と考えてみると、やっぱり設定と話の展開にあると思う。
進撃の巨人は「ご都合主義」というものはあんまりなくて、どんな勇気ある選択をしようが覚悟を決めようが死ぬときは死ぬ。報われるとも限らない。
選ぶことは何かを切り捨てることであり、代償が支払うことになる。そして因果は巡ってくる…というのがひしひしと感じられた。
例えば「世界の真実」に執着していたエルヴィンはその真実が手が届く先にあるのに、新米兵士と共に特攻をかけて死ぬことになる。(夢をあきらめる…というのもある意味救いになっているんだけども) リヴァイは友人エルヴィンに「夢をあきらめて死んでくれ」と告げるが獣の巨人は寸でのところで逃げられる。憲兵から調査兵団にやってきた真面目なマルロは特攻で死ぬ。敵のベルトルトも覚悟を決めて戦った結果、皮肉にも自分たちが殺したマルコと同じような死に方をすることになった。…しんどい。
そうしてたくさんの命を犠牲にして手に入れた「世界の真実」は壁の外にも人類がいて、その人類は壁内人類(ユミルの民)に死んでほしいと願っている敵だった…ということがわかった。希望…じゃないだろこれ…。
「何も知らずに、得体の分からない巨人と戦っている」状況の方が幸せだったのかもしれない。
3期のラスト、他の皆は海を見て楽しんでいるのにエレンだけが父親の記憶を継承しているから「もう見た」状態になっているのもまたつらい。そしてエレンだけが「海の向こう」を見ているっていうのもつらいなあ。
個人的には、1,2期のころは何とも思わなかったリヴァイ兵長が遅まきながら「かっこいい…!」と感じることができた3期だった。どうしてだろう? 上手く言葉にはできないけど、彼が「貧乏くじを引いている」ように見え、そして作中のキャラのなかで「大人」だと感じたからだと思う。
4.ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風
ジョジョはアニメでしか見ていないのですが、以前4部アニメを見ていたとき「4部が一番好きかもしれん」と思っていたけれど、5部見てから「5部が一番好きかもしれん…」になりました。
今までのジョジョと同じく、個性豊かなキャラ、二転三転し手に汗握るスタンドバトルが面白かったです。
ですが5部はさらに最後まで見たら「運命は変えられない」という絶対的なルールがありながらもそれに抗った物語なのだということがわかりました。
最終回で明かされた前日譚で、ミスタがローリングストーンズの形を変えたことでブチャラティの死の運命は先延ばしにされましたが、アバッキオとナランチャの犠牲が増えることになったというのがわかりました。けれどその死の運命の先延ばしが無かったらブチャラティがボスに殺されたところで終わって、ボスの正体も分からずトリッシュも守りきれずジョルノの夢も叶わなかった。後に続くものが無かったんだな…と思いました。
けれどミスタが石に逆らったおかげで、死の運命から逃れられなくてもブチャラティの心は生きかえり最後まで抗って納得して死を迎えたように見えました。その結果としてあのラストを迎えることができたんだな…と思いました。
また「結果」と「過程」の対比も面白かったです。
正直ボスのキングクリムゾンの能力はなんかよくわからんくて、「過程を吹っ飛ばして結果を手に入れる能力」と思っているんですけど「死」という結果に辿り着けなくなった…というボスの最期を思うと、その「過程」と「結果」の対比を描きたかったのかな…と思いました。
この5部を見て「結局、回り道をしたほうが目的地には到着しやすい」という話を思い出しました。「目的地にストレートに向かう」ことを私も目指していましたが、色々失敗してきてこの話が感覚的に理解できるようになりました。
けれどやっぱり世間の目も気になるし、不安だし、できることならレールの上に乗っていたいんですよね。こういう気持ちは人間なら当たり前に持っている欲求だと思うんです。
でもなんかジョジョの5部アニメを見た後は感動して、ちょっと元気になりました。無駄なことは一つもない。向かおうとする意志があればいつかはたどり着ける。…アバッキオの同僚は本当いいこと言っていますよ…。心に沁みるなあ…。
キャラクターとしてはブチャラティとプロシュート兄貴が好きです。ブチャラティなんかオカッパでチャックをつけるという一見かっこよくないスタンドで最初出てきたときは主人公の頬を舐める…という鳥肌立つぐらいぞぞぞときたキャラでしたが、(鳥肌一位はアバッキオのアバ茶) あんなにカッコイイ漢だとは思いませんでした。いや~しんどい!
ジョジョはどの部も熱量半端なくていいですよね。6部も楽しみです。
まだ終わっていない「鬼滅の刃」も継続してみています。鬼滅面白いっすね。ufoの映像も見ていてかっこいいですし。
春アニメは「さらざんまい」も見たかったんですけど、私のいる地域では放送されていませんでした。残念…。ピンドラ好きだったんで見てみたかったなあ…。機会があったら見てみようと思っています。
春アニメ、面白いんだけど話の流れ的にしんどい展開がアニメをけっこう見ていた感じでした。ですがどのアニメも面白くて楽しかったです。