インドア日記

ひきこもり系オタクのアウトプット置き場。アニメ、ゲーム、読書感想など。思いついたことを書いたりしています。

【感想】おっさんずラブはおっさんの皮をかぶった少女漫画だった。

 

 世間の流行に乗り遅れることに定評のある私だけど、ブームになった『おっさんずラブ』をやっと見終えることができた。

 

 

 

 シンプルながらもパンチ力を感じるタイトルから、BLアニメも放送されてる今、とうとうBLドラマも地上波で始まるのか…とドキドキしながら見ていた。

 ちなみに私はBL作品読んだことない。(二次でお目にかかることはあるから知っているけど) BL派じゃない。

 

 

 見終わっての感想はすごく濃いドラマだった…。

 

 

 

 まず最初に俳優陣の演技にぐっと引き込まれてしまった。

 特に黒澤部長。迫りくる部長には笑いながらも「ひえ~~~」と声を上げてしまったし、はるたんの顔芸はこっちも笑った。

 それで引き込まれて、なんだかおもしろいな~と見続けてみると、おっさんがベタベタな王道少女漫画繰り広げていた。

 シーンも台詞も少女漫画。

 桜の樹の下で二人の会話シーンなんて、相手が桜に攫われてしまいそう…という一文を思い出してしまうし、

 砂浜に書いた好意の文字が波に消されるなんて、なんてベタ。

 道におばあさんが倒れていて病院に連れて行ったために、待ち合わせに遅れるというすれ違い。お互い気が付かずに相手が帰ってしまうという古典的なシーンは、通信手段が多様化している現代で久しぶりに見た。

 結婚式で本当の気持ちに気づいて、部長置いて牧君のところに走り出しちゃうシーンも…。女の人だったらヒールが折れるところだろうなってところは靴底めくれちゃってたね…。

 普通の恋愛ものでもベタすぎてもうやらないんじゃないだろうか、ということが詰め込まれていた。心揺さぶられて画面外で叫んじゃった…。やっぱり王道はいいよねえ…。

 

 

 男同士の恋愛と聴くと、なんか難しい問題絡めてるのかな…と思っていたけど、ふたを開けてみたら王道ド直球の恋愛ドラマだった。(男性同士だけど)

 普段刑事ドラマとかアニメとかしか見ない自分も「キャー」と声を上げるぐらいのベタベタだった。ベタベタな恋愛ドラマだったからヒットにつながったのかな~~と思ったのでありました。

 

 

 最後に付け加えるとしたら、面白いし笑えるけど黒澤部長がマジで怖い。

 部長がはるたんにボディタッチ結構してくるんだけど、背筋がぞくぞくしてしまった。ギャクとして描かれているから面白いし笑えると大事なことだから二回言うけど、怖い。

 よくフィクションでスパダリが意中の女の子の外堀を埋めて逃がさないような物語を見て「キャーキャー」ときめいていたのだけど、実際されているはるたん目線で見たら、結構怖かった…。