映画感想『デッドプール』『デッドプール2』
アメコミ全然知らない人間なのでデッドプールも、何か面白いことをしてきて、メタネタをかますスパイダーマンじゃない赤い人…ぐらいの認識だったんですけど、デッドプールってX-MAN世界のキャラクターだったんですね…。知らなかった。
ストーリーとしては、シンプルな復讐ものだった。
ミュータントにされ、顔をボロボロにされ、今までの生活を失ったウェイドがデッドプールになって復讐するというもの。
第四の壁を突破するようなキャラクターなので、どんな奇想天外なストーリーなのかなと思えば、ストーリーラインとしてはシンプルで王道だった。しかも滑稽なキャラの割に設定が重い。でもソレを含めて魅力的かもしれない。
顔をボロボロになっても「大事なのは外見じゃ無い、中身だ」みたいな綺麗ごとを、皆、言わないんだ。顔をボロボロにされている本人の前で、ジョークかましていく。アメリカのノリだからかな。明るい。
あと、他の映画ネタも多いので、映画好きな人はセリフとかにクスリとできるところが多いかも。
アクションが、めちゃくちゃカッコイイ。くるっとひねりながら敵を倒していくシーンが個人的には好き。
『1』で顔は戻らなかったものの、恋人ヴァネッサとの生活は取り戻せたウェイドだったが、その恋人ヴァネッサが殺されてしまう。
冒頭すぐお亡くなりになるので、事前情報なしで見ていたので本当にびっくりした。
開始冒頭で「いや、お前たちのイチャイチャはいいねん…。面白いことやってくれよ…」と正直思っていたけど、まさか殺されてしまうとは思わなかった。
「主人公は何かが不足していて、それを取り戻すために行動する」
というのが一つの動機付けであるけれど、それは前回で終わってしまって、ウェイドは顔は取り戻せなかったものの無くしてしまったものを取り戻していた。
じゃあ、今回は何を無くす? とメタ視点で考えてしまったら、やっぱり恋人のヴァネッサになってしまうんだろう。
前回と同様、あるいはそれ以上の大切なものだから。しかしメタ視点は置いておいて「え? あんなに頑張って取り戻せた恋人、死んじゃうの!?」とやっぱりなってしまった。
しかもヴァネッサを殺した犯人たちはすぐさま返り討ちされるので、殺した相手への復讐するとはストーリーは進まない。
今回はデッドプールはヴァネッサの言葉を受けて、ミュータントの子どもを守るために戦う。
2も1と同様、笑ってしまったのだったけど、中でもXフォースの面々が一番笑ってしまったかもしれない。デッドプールが求人広告で集めたXフォースの面々の最後がめちゃくちゃグロかったんだけど、笑ってしまった。
3も見てみたいんだけど、2のヴァネッサの扱いがどうなるのか気になる。
ラストを採用して、生きていることにするのだろうか?
あとラストシーン、洋画詳しくないので、何のこっちゃわからなかったけれど、ネットで調べたら自虐ネタらしかったので、これまた笑った。
最後まで何があるかわからない、おかしな笑いだった。
個人的には、吹き替え版のデッドプールの吹き替え担当している加瀬康之氏の声がめちゃくちゃ良かった。