インドア日記

ひきこもり系オタクのアウトプット置き場。アニメ、ゲーム、読書感想など。思いついたことを書いたりしています。

映画感想『漁港の肉子ちゃん』

漁港の肉子ちゃん

 

 あらすじ。

 デブで明るく惚れっぽい肉子ちゃんは、ダメ男に引っかかり別れる度にボロボロになって、幼い娘のキクコちゃん(キクりん)を連れて各地を転々としていた。

 そして、付き合っていた作家志望の男が蒸発し、追いかけた先の漁港のある街に、娘と一緒に暮らすことになる。

 視点・語り手はキクコちゃんで、彼女の成長物語だった。

 

 

 この映画、本来なら「私は見ない」枠の映画だったんですよ。

 私は視線がナナメっている、陰キャなオタクなので「明石屋さんまプロデュース」「吉本芸人が声優で出ている」「Cocomiが声優やっている」という、アニメオタクにとっての個人的な地雷が見えた段階で避けていました。

 でも、以前はてなブログでこの映画の感想記事を読み、それが良い感想だったので興味を持ったのです。それで見てみることにしました。

 以下、ネタバレありです。

 

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ネット依存対策にTODOリストと行動記録表を作っている。

 

 長年、だらだらとネトサをしたりツイッターを見たり、何となくニコ動、Youtubeを見るのがやめられなくて悩んでいた。

 こんなことに時間を使うぐらいなら、積ん読の消化とか勉強とか有意義なことに時間を使えよ。ソシャゲの周回に時間を取られるぐらいなら、遊んでいない据え置きゲームをしろよ。・・・・・・と自分でも思っているのだがやめられない。

 何年も何年もこんな調子なので、「やめたい」と今年の目標に設定して決意を表明しても、心のどこかで「無理だろうな」と思っている自分もいた。

 ・・・・・・のだけど、最近ちょっと変わってきた。ちょっと良い感じになってきた。

 なので、その流れを書き残したいと備忘録を書いておきます。

 

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映画感想「ダニー・ザ・ドッグ」

ダニー・ザ・ドッグ(字幕版)

 

 悪徳高利貸しのバートに首輪をつけられ犬として育てられたダニーは、ある日、盲目のピアノ調律師のサムと出会う。

 倒れていたところをサムに助けられたダニーは、サムと彼の娘のヴィクトリアと共に暮らすようになり人間性を取り戻していく。しかし、死んでいたと思っていたバートが生きていたとわかり、再び彼の元に戻らざるを得なくなり・・・。

 あらすじとしては、こんな感じ。

 長らく本編は見たことがなかったんだけど、「首輪をつけられ犬として育てられた殺人マシーン」というあらすじが自分の厨二心のツボをついて、見たことがないのになぜか覚えていた映画。その映画をとうとう見ることが出来た。

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映画感想『ウィリーズ・ワンダーランド』 理不尽な悪霊はぶん殴りてえという願望を叶えてくれる映画

ウィリーズ・ワンダーランド [Blu-ray]

 

 ホラー映画を見たり脱出ゲームをしているときにこう思ったことはないだろうか。

 とくにこちらが悪いことをしているわけじゃないのに、たまたまその場に入ったからなどという理不尽な理由で殺しにやってくる悪霊側を「ぶん殴りてえ・・・」と。

 私はホラー映画をあまり見ないし、ホラーゲームも脱出ゲームもゲーム実況で恐る恐る見る人間だが、こちらが逃げることしか出来ないのに殺しにかかってくる悪霊たちを「ぶん殴りてえ」と殺意の波動に若干目覚めたことがある。

 そんな願いを叶えてくれる映画があった。

 

『ウィリーズ・ワンダーランド』である。

 

 あらすじとしては、

 

 とある田舎道で車をパンクしてしまった主人公(ニコラスケイジ)が、とある修理工に助けられパンク代の代わりに一晩、廃遊園地の清掃員として働かされるが、遊園地の中には、殺人アニマルロボットたちがいて、一晩襲われ続けることになる・・・。

 

 というホラーなのだ。

 

 冒頭少し見て、着ぐるみが襲いかかってくる某ホラーゲームみたいだな・・・と思った。どことなく脱出ゲームっぽい。

 しかしこの映画は、主人公が襲われて逃げ惑い怯える内容ではなく、ニコラスケイジが殺人アニマルロボットたちを返り討ちにし、撲殺し、スクラップにする話なのだ。

 なので殺人アニマルロボットたちが、寂れて怖い外見をして襲いかかってこようが、ニコラスケイジが腕力で撲殺してくれるので、あまり怖さは感じなかった。ホラー初心者でも安心してみることが出来た。

 というよりも笑った。

 

・いかにもロボットが動きますよ~という不穏な気配が漂っていても、黙々と掃除をするニコラスケイジ。

・血文字が現れようが、拭き取るニコラスケイジ。

・何故か動き始めたロボットたちを見て、冷静にブレーカーを落とすニコラスケイジ。

・襲いかかってきたロボットたちを破壊し、ゴミ袋に詰めてゴミ箱へ捨てる。

・襲いかかられても狼狽えるどころか、何事も無かったかのように掃除を再開するニコラスケイジ。休憩時間はきちんと取り、疲れを取るためにエナドリ補給、ピンボールで遊んだりしている。

・しかもヒロインがロボットに襲われていようが休憩時間になると置いていくという、徹底ぶりである。

 

 このニコラスケイジ・・・というよりも主人公、本編では一切喋らない。ロボットたちに襲われても取り乱さず、冷静に対処する。その正体もわからないまま終わる。

 それがますますゲームの主人公みがあって、この映画を作った人はゲームをして「かあ~!(怒) なんで一回接触されただけで殺されなくちゃいけないんだ~。理不尽だろ~! 殴り殺してえ~!」と思ったから、こんな映画作ったのかと邪推してしまうほど。

 正直私は、ニコラスケイジは「悪霊をぶん殴りてえ」を体現してくれるゲーム主人公だと思って見ていたので、最後まで喋らなかったのが良かったと思いました。

 

 

 個人的には、ニコラスケイジが黙々と遊園地を掃除しながら、襲いかかってくる悪霊たちを返り討ちにしていく映画でも良かった・・・むしろ、そっちの方がよかったと思っているんだけど、さすがにそれじゃあ尺が持たないからか、ホラー特有の(といってもそんなにホラー見ていません。イメージです)お馬鹿な若者たちも乱入してくる。

 遊園地が殺人ロボットが徘徊している場所だとわかっているのに、無策で入ったり、散り散りで逃げたり、中でおっぱじめてしまったりして・・・最終的にヒロインを除いて、皆殺されてしまう。(定番なのかな?)

 殺人アニマルロボットたちに生け贄を捧げていた保安官のお婆さんも、「もう最後の一体除いて皆スクラップになっているんだから、ニコラスケイジに最後の一体も殺してくれるようにお願いしたらいいんじゃねえ?」と思うのだが、ニコラスケイジを生け贄に捧げることを固執していたのも見ていて「う~ん」と思った。(最終的に、ニコラスケイジを罠にはめた人間は皆、死んでしまったけど)

 ラスト、ヒロインもニコラスケイジについていったのも、割と謎だった。

 そういうツッコミどころも割とあり、B級映画だったな~と思いました。

 

 

 

 もっと個人的なこと言うと、殺人ロボット側の悲鳴が欲しかったなあ・・・と思った。

 この殺人アニマルロボットたちは、連続殺人鬼たちが自殺し悪魔崇拝の儀式で魂を移植したもので(だから動き出して街の人々を襲ってしまうので、定期的に生け贄を捧げる必要があったらしい)元が人間だったのなら、撲殺してくるニコラスケイジにもっとビビって欲しかった。怖がって欲しかったなあ。

 長いこと一緒にいて、一緒にコロシをやっていたのなら仲間意識ぐらい芽生えても良いのに、そういうのは本編からは感じ取れなかった。

 他のアニマルロボットたちはスクラップにされているのに、なんで皆、余裕のあるセリフ言っているんだろうと不思議だった。

 一体消えて「アレ? あいつ、どこに行った?」とか「フフフ、アイツは四天王のうちでも最弱・・・」みたいなセリフ欲しかったなあ。

 ニコラスケイジが超人然としているから、ヒロイン以外にも反応が欲しかったなあ・・・という感じでした。